最近、こんな記事をみかけました。
2018年5月28日付 PATENTLY O (米国特許に関する有名なブログ: 記事の著者は米国のロースクールの先生です。)
内容は以下の通り。
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アップル社が、サムソンによる『3件の意匠権侵害』(U.S. Design Patent Nos. 618,677, 593,087, and 604,305)で認められた損害賠償額
⇒5億3千万ドルくらい(580億円くらい)
アップル社が、サムソンによる『2件の特許侵害』(U.S. Patent Nos. 7,469,381, 7,844,915, and 7,864,163)で認められた損害賠償額
⇒530万ドルくらい(5億3千万円くらい)
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以下、私の意見です。
意匠、かなり恐るべし。
意匠は製品の外観(デザイン)関するものであり、これに対し、特許は製品に使われている技術に関するものであることはご存知の通りです。権利の取得、維持、行使という各観点から、様々な良し悪しがあると思いますが、特許に対する意匠権のコストパフォーマンスの良さというは確かに目を見張るものがあるかもしれません。出願時費用、中間処理費用、登録料(発行料)、何れをとっても、特許に比べ意匠権の取得は相当に安価である事は確かです。そもそも意匠出願は図面の形式要件を満たせば、新規性や非自明性違反の拒絶理由のオフィスアクションを受けることなく登録に至るケースが圧倒的に多いですし。
もちろん、対象となる製品とか、出願人がおかれている状況にもよると思うが、コストパフォーマンスという観点で「意匠は特許を圧倒している」と言っても言い過ぎではないとは思います。⇒常に、検討の価値はあり、ですね。
以上
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