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米国カリフォルニア州で特許事務所を経営する米国パテントエージェント兼日本弁理士が、日々の業務で体験した事、感じた事を綴っています。

(速報) Molecular Pathology et al. v. Myriad Genetics, Inc.事件の最高裁判決

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本日(2013年6月13日)、Molecular Pathology et al. v. Myriad Genetics, Inc.事件(ミリアド事件)の最高裁判決が下された。

要点として、本事件では、遺伝子配列に関する発明が米国特許法上の保護対象になるか否かという点が問題となった。

最高裁は、単離されたDNA自体は、自然に(非人為的に)発生するものである為、特許法101条(35U.S.C. 101)に規定する特許可能な発明には該当しないと判じた。その一方、同裁判所は、DNAを単離する方法、単離されたDNAの特殊な利用、さらには単離されたDNAに含まれる特定の化学物質については、発明として特許法の保護対象となり得る旨を明示した。また、同裁判所は、単離されたDNAとは異なり、自然界にはない相補的DNA (cDNA)を人為的に作り出す合成方法が発見された場合、そのようなcDNAは特許法101条(35U.S.C. 101)に規定する特許可能な発明に該当すると説明している。


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プロフィール

中西康一郎 (Koichiro Nakanishi)

Author:中西康一郎 (Koichiro Nakanishi)
日本の特許事務所、企業知財部勤務の経験を経た後に渡米し、米国の特許法律事務所に8年勤務後、米国テキサス州ヒューストンにおいて、日本企業の米国特許出願代理を専門とする代理人事務所(Nakanishi IP Associates, LLC)を開設しました。2016年5月、事務所を米国カリフォルニア州サクラメントに移転しました。

現在、Nakanishi IP Assocites, LLC 代表

資格:
日本弁理士
米国パテントエージェント

事務所名:Nakanishi IP Associates, LLC
所在地:
6929 Sunrise Blvd. Suite 102D
Citrus Heights, California 95610, USA

Website:
Nakanishi IP Associates, LLC

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